さらなる議会活性化に係る取組を求める要望書を提出いたしました。

要望書全文

令和3年4月1日
埼玉県議会議長
木下 高志 様

埼玉県議会 無所属県民会議
代表  岡 重夫

さらなる議会活性化に係る取組を求める要望書

貴職におかれましては、この度のご就任、誠におめでとうございます。
さて、昨年度、埼玉県議会においては「一般質問の一問一答式の導入」をはじめ、「ペーパーレス化の推進」「オンライン委員会の開催」に向けた準備が進むなど、議会改革について多くの進展をみることが出来ました。こうした議会活性化の取組は、議会に対する県民の負託に応える上で不可欠であると考えます。
さて、我が会派は平成31年の改選を機に、埼玉県議会で取り組むべき改善点について議論を重ねております。昨年も前議長に要望書を提出したところ、上記に示した3つの取組や、議長が議長席登壇の際に職員が椅子を支える慣習の廃止も実現していただきました。
議会改革が進む中、さらなる議会活性化の実現のためには議長の更なるリーダーシップ・働き掛けが欠かせないと考えます。
そこで、我が会派が考える「議会活性化に係る要望書」を貴職に提言させていただきます。
是非、格別のご高配を賜りますよう宜しくお願い致します。

議会活性化に係る要望項目(分野別)

【IT化】
○更なるペーパーレス化の推進(特に議会運営委員会における推進・現金出納検査など分量の多い資料の転換を進める) 
○クラウド利用によるプッシュ型の資料データの提供
○議場・委員会室へのPC・タブレットの持ち込み

【一般質問(一問一答方式の改善)】
〇議席列と離れた場所に質問者席を設置すること(予算特別委員会で使用している質問者席を設置する方法も検討すること)
〇簡潔明瞭な答弁を求め、答弁時間を短縮すること
〇執行部の自席マイクの設置及び自席答弁を可とすること
〇答弁の際、残り時間表示を消灯すること
〇特に「地元問題」で同一答弁者(例:県土整備部長)が続く場合、質疑・答弁を一括で行えるようにするなどの柔軟な対応を採用すること
〇一問一答方式の場合、再質問の有無を確認する必要がないため、議運副委員長も一般質問を実施できるようにすること

【議案審議】
〇議員提案政策条例を提案する際、一般質問最終日に条例案文を示してから審査を行う常任委員会までの期日が短いことから、審査時間を確保できるよう議運での手続き・日程等を再考すること
○議案の「分割付託」の中止(補正予算等)
○各会派が提案した意見書(柱・案文)の県議会HP掲載

【委員会】
○委員会会議録の逐語化、全ての審議内容の記録・公開
○常任・特別委員会のインターネット中継
○特別委員会の設置数の精査・縮小
【議場】
○資料掲示用大型モニターの設置
○速記の廃止
〇動議及び議長発議の際の起立採決時の会派別採決区分を記録

【視察】
○視察の効率化
○視察費用の削減(日当)

【情報発信】
○議会だよりに「一般質問の質問議員名」を記載
○議会だよりに「議案別会派別表決状況」の掲載
○議会案内冊子の擦り直しの廃止
○提出された請願(賛否を問わず)を県議会HP「定例会概要」に掲載

【政務活動費】
○定例会開会中の給油禁止ルールの見直し
○会期中の議事堂から視察へ向かう際の交通費支給のルール見直し

【議員の報酬・定数・身分】
〇現下の厳しい社会経済情勢に鑑み、議員報酬等の削減に向け議長のリーダーシップを発揮すること
○費用弁償の実費支給
○区割・定数検討会の令和3年度中の設置、検討の開始

以上

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