令和5年8月8日9日
8月8日は、岐阜県庁にて庁舎の建て替えについてうかがいました。
旧庁舎の狭隘化や老朽化、災害に強い庁舎をということで、旧庁舎の隣が広い駐車場で空いていたこともあり、そちらに新しい庁舎を建てました。移転などの議論もなく、仮庁舎を設けることもなく、引っ越しもスムーズにでき、業務に大きな支障もなかったとのことです。地元地域には20回を超える説明会や意見交換会を行い、丁寧に進めてきたこともわかりました。
いつ起こるかわからない災害に対応できるよう、本庁舎内に災害対策フロアがありました。また、庁舎内には県産材や県産品がふんだんに使われていて、地場産業の活性化や郷土愛の醸成、県外からの来庁者へのPR効果に繋がると感じました。
8月9日は、愛知県庁にて庁舎の長寿命化についてうかがいました。
名古屋市役所と愛知県庁並んでおり、二つとも洋風の建物の上に和風の屋根がのっている、帝冠様式と呼ばれる外観です。共に国指定重要文化財に指定されています。文化財に指定される前からも建て替えや移転についての大きな議論はなかったとのことです。
平成21年に耐震改修を行い、現在は屋根の保存修理が行われていました。昭和13年に建設されたことから、冷暖房やトイレ環境、セキュリティなど劣るところはありますが、庁舎から歴史はもちろんのこと、愛着や大切に守っている感じが伝わってきました。観光地のひとつとして外観の写真を撮りに来るツーリストや庁舎内の見学会を行われているとのことでした。
今後、埼玉県で県庁舎の建て替えや機能分散など議論が進んでいくので、この度の視察は大変有意義で参考になりました。活かしてまいります。