令和7年11月25日
今回は上尾市にある埼玉学園に視察に伺いました。
埼玉学園は、児童福祉法第44条に基づく児童自立支援施設であり、埼玉県が設置・運営しています。
不良行為を行った、またはそのおそれがある児童、家庭環境等の理由により生活指導が必要な児童が入園し、自立に向けた支援を受けています。
同施設は明治39年に開園し、その後県立少年救護院を経て現在の形となりました。
入園までの流れは、家庭・学校・地域住民などから寄せられた相談が福祉事務所、市町村、警察へ伝えられ、児童相談所または家庭裁判所の判断を経て、児童相談所が埼玉学園と連携し入園が決定される仕組みです。
寮は夫婦で子どもたちと生活をともにする「小舎夫婦制」を採用している他、施設内には上尾市立東中学校・東小学校の分校・分教室が設置されています。
児童の入園理由としては家庭内での問題行動に起因する事例が多く、性非行は増加傾向にあるとのことです。
入所児童の約7割以上が虐待を受けている状況にあり、非行が表面化している場合でも、その背景として家庭環境の問題が存在する例が多く見られます。さらに、ADHD・ASDなどの発達障害や知的障害など、特別な配慮を必要とする児童の増加も確認されています。
大変有意義な視察となりました。
視察したことを活かしてまいります。
